精子提供をご希望される際には、必ずお読み下さい。
私の精子提供ボランティアにおける価値観やルール8項目になります。
目次
1.精子の提供方法について
下記の方法で精子提供を行います。
◆タイミング法による提供(通常の性行為)
妊娠しやすい排卵のタイミングに合わせて性行為を行い精子提供を受ける方法を『タイミング法』と言います。きちんと排卵周期を測り性行為を行うことにより妊娠する確率を高めることが可能です。タイミング法を行い妊娠確率を高めるには、排卵日の二日前に性交渉を行うのが最適となります。
・タイミング法のメリット
①病院などで行う人工授精に比べて身体や経済的に負担が少なくて済む
②妊娠率が高い(女性が性的興奮した状態での膣内は、酸性からアルカリ性へ変化するため精子が生存するために適した環境になること。膣の分泌液により、子宮内を精子が潤滑に流れることが出来ること。性行為により膣の奥が膨らみ精子が残存出来る構造に変化することが理由です。)
③排卵などが正常に行われる場合は、医療機関などでも推奨される方法
・タイミング法のデメリット
①実際に性行為を行うため心理的なストレスが大きい。
※タイミング法による精子提供を希望される場合には、STDなどの性感染症に感染していないか事前検査を受けて頂きます。この提供方法によるお互いの感染リスクを無くすためもありますが、赤ちゃんを妊娠したあとに性感染症などを起こしていると大切な新しい命に重大なリスクとなります。例えタイミング法ではなくても妊娠するための大切な準備になりますので必ず事前検査を行って下さい。
◆シリンジ法(針のない注入器に精液を入れて直接膣内に入れる方法)
女性が自分で注入を行うセルフシリンジという方法です。スポイト法・膣内注入法・自己AIHなどとも呼ばれる方法です。タイミング法とは違い性行為を伴わないため女性の負担は少なく方法になります。
妊娠の可能性は、注入器等に精子が残ってしまうためタイミング法よりも妊娠の可能性は低くなりますが、タイミング法や人工授精に比べて身体的・心理的な負担は最小限で済みます。
・シリンジ法のメリット
①性行為をせずに妊娠することが可能。(心理的負担が少ない)
②人工授精に比べて費用が掛からない。(人工授精は保険適用外ですので数万円の費用が掛かりますが、シリンジ法ならキット代500円~1000円ほど)
・シリンジ法のデメリット
①注入器をご自身で注入するため、衛生面などに気を付けないと子宮内膜炎や卵管炎になってしまうリスクがある。
②注入器の取り扱いに注意しなければならない。(自分で子宮を傷つけてしまったり、注入の方法を間違うと妊娠確率が著しく低下する)
※人工受精などをご希望の場合には、病院指定の容器に精子を入れ手渡しすることも可能です。精子採取後、3-4時間の内に人工授精を行うのが理想的だと言われています。
色々調べたところそれぞれの方法の妊娠確率ですが、
タイミング法では30%前後、人工授精で20%前後、シリンジ法で10%前後となるようです。
また、排卵周期の計測や不妊治療など併用することによって妊娠確率を高めることが可能です。
妊娠を真剣に考えているのであれば、私の精子提供を受けると同時に、産婦人科に掛かり妊娠するための適切なアドバイスや基礎体温の計測などを行うことをお勧めします。
・シリンジ法での精子提供の方法
シリンジ法をご希望される場合には、妊活用の専用シリンジを用意をお願いします。
※膣に精子を注入するための専用キット(カテーテル、シリンジ、採精容器の三つセット)がネットで販売されています。直接お会いして、その場で採取して提供します。
2.精子提供にあたっての面談について
精子提供前に面談を行います。メールや電話でのやり取りの他に提供前に面談を致します。(郵送での提供は行っておりません。)面談場所は、カフェ・カラオケの個室・ファミレス・ビジネスホテルやシティホテル・ラブホテル・公園・ご自宅など、ご希望の場所にて対応します。
・精子提供に対する考えや価値観を知りたい。
・他の提供者と比較したい。
・性格、容姿、体型などを確かめたい
等々、シリンジ法/タイミング法/人口受精など精子提供方法を含め、
直接お会いしてお話しをする中で提供を受けるかどうかを決めたいという女性もいらっしゃるかと思います。ゆっくりと落ち着いてお話しが出来るような環境の方が宜しいかと思います。
3.性病検査について(タイミング法)
タイミング法をご希望の方へ
私は感染症3項目(HIV、梅毒、クラミジア)の検査を行っております。
私に対して再検査または別の性病項目の検査を希望される場合には検査可能です。(検査費用を全額ご負担下さい。)
またその際には、私と同様に同じ検査内容の結果の提出を求めさせて頂きますのでご容赦下さい。
4.個人情報の開示について
基本的には、お互い匿名とさせて頂きます。
精子提供を行い、妊娠し出産した場合についてご連絡を取り合うかどうかにつきましては、ご希望に沿う形で対応させて頂きます。
その中で私の精子で第二子を授かった方など、長期的にお付き合いが続きご依頼者様と深い信頼関係が築けた場合、私の判断で個人情報を開示させて頂きたいと考えています。
5.精子提供による責任範囲
・誕生した子供や依頼者様のご家族の関係に対し、私は一切の責任を負いかねます。
・私は、誕生した子供の親権すべてをお譲りして認知を行いません。また、認知を行った際に私が将来頂く『扶養される権利』も同時に放棄します。
・養育費等の経済的責任を負いません。(依頼者様は経済的に自立している必要があります)
・万が一、誕生した子供に障害や奇形など先天的な特徴を持っていたとしてもその責任は一切負いません。
(なお、私の一族には、障害や先天的な病気などを持っている親族や先祖はいません。また、私は四人子供がいますが、五体満足で健康な赤ちゃんが誕生しています。)
6.精子提供の提供制限について
・精神疾患をお持ちの方には精子提供をしかねますのでご容赦下さい。
・40歳以上の女性。私も精子提供を行う以上、依頼者様には妊娠して頂きたく想っております。絶対に40歳以上の女性には提供しないといった訳ではありませんが、妊娠の確率の高い20代から30代の女性に優先的に精子提供を行いますのでご容赦下さい。
7.お子様への面会について
生まれてくるお子様への面会は私からは希望しません。
養育・育児等の責任を負っていない私は面会を希望する権利すらないと考えます。
ご依頼者様が面会を希望する場合や、成長をお知らせ頂くことにつきましては歓迎致しております。
面会が出来ること、成長をお知らせ頂くことで私も励みになります。こちらは面談の際にお知らせ頂ければ幸いです。
8.SMC出生者の出自を知る権利・告知について
生まれてくるお子様が『出自を知る権利』を行使された場合であっても、4の個人情報の開示に記載した通り、『依頼者様と深い信頼関係を築けている』と私が判断しない限り、私の個人情報は一切明かせません。
お子様には早い段階で精子提供による出生を告知することをお勧めします。
その代わり、ご依頼者様とは継続的に連絡がつくようにすることをお約束させて頂きます。
私が、精子ボランティア活動をしていく中でご依頼者様に協力できることは出来る限り行っていこうと考えています。
精子提供のお問い合わせはこちら
精子提供を受ける場合には、以上の内容をしっかりとご確認して頂いてご連絡下さい。
もちろんご不明な点やご質問だけのお問い合わせでも構いません。
s.donation.kagayaki@gmail.com
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サイトのお問い合わせからも受付ております。
精子提供のご相談フォームはこちらです。
送信から2-3日のうちに、丁寧に返答させて頂きます。
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