妊活をスタートさせたけれど、タイミングをとってもなかなか授からない…
そんなカップルは少なくないそうです。
このままタイミング法を試していて良いのか、人工授精や体外授精に切り替えた方がいいのか。
タイミング法からいつステップアップをした方がいいのか悩んでいる方や、これから妊活をはじめる方へ、今回kagayakiは、タイミング法からステップアップをする時期の目安など調べてみたので、参考にしてください。
目次
病院で行う不妊治療の流れ
タイミング法を続けている人の中には、病院に頼らず、独自にタイミングを計り試みている人もいるでしょう。
基礎体温表や排卵検査薬などから排卵日の予測を自分で行うことを「自己タイミング法」といいます。
自己タイミング法を試しているから妊娠できないというわけではありませんが、産婦人科等の病院ではより正確な排卵時期を予測することができるため、自己タイミング法よりも妊娠する可能性を高くすることができます。
例えば、
血液検査でホルモンの値を調べ、超音波検査で卵子の状態を確認することができます。
ホルモンの値は正常であるか、卵子はきちんと成長しているか知ることができるので、自己タイミング法を試しているだけでは気づかなかった問題が発覚することもあります。
この他にも卵管が詰まっていないか、精子に異常はないかなど、妊娠しにくい原因を探るための検査を病院では行うことができるので、自己タイミング法を試してうまくいかないなと感じたら、産婦人科などの病院を訪ねることをお勧めします。
こうした診察を経て、排卵しやすい時期を探り、医師の指導の下、タイミングをとるのですが、年齢や不妊原因によっては人工授精や体外授精・顕微授精といった方法を薦められることもあります。
妊娠できる確率はとても低い
妊活を行うにあたって、知っていてほしい点は自然に妊娠する確率は意外にも低いと言うことです。
自己タイミング法でも、医師の指導の下行うタイミング法でも妊娠できる確率はとても低く、仮に何も不妊原因を持っていないカップルでも、自然に妊娠する確率は20~30%と言われています。
一方、不妊原因を持っていないカップルの場合、自然に妊娠する確率はなんと2%~10%と半分以下の数値になってしまいます。
産婦人科へ通い、定期的にタイミングを持っていても10%程度ですので、繰り返し挑戦しいつの間にか月日が経っていたというケースもあるでしょう。
ちなみに、不妊原因があるカップルの場合、人工授精でも妊娠する確率は6%~15%。
体外授精の場合は年齢や不妊原因にもよりますが、妊娠する確率は30~50%となっています。
ずっとタイミング法を試していくという方法ももちろんありますが、ステップアップをして妊娠する確率を上げるということも考えていく必要はあるでしょう。
ステップアップする目安は?
自然に妊娠することの難しさを知ると、焦る気持ちが強くなるかもしれません。
しかし、費用面や心理的な面からすぐにステップアップをする決断ができる人ばかりではないでしょう。
産婦人科で不妊治療を行っている場合、ステップアップを薦められる時期があります。
それは、タイミング法を6か月試した時や人工授精を5~6回試した時です。
もちろん、女性の年齢にもよるので、一概にこれが当てはまるわけではありません。
先ほどお伝えした目安は女性が34歳以下の場合ですので、女性が35~39歳の場合、タイミング法を3回試した時、または人工授精3回試した時、体外授精や顕微授精へとステップアップすることを薦められます。
女性の年齢が40~42歳となると、タイミング法や人工授精ではなく、体外授精や顕微授精をすることを薦められるでしょう。
年齢が高くなると妊娠のしやすさも変わるので、女性の年齢が43歳以上である場合、タイミングや人工授精、体外授精などの方法によって妊娠率に差はなくなるため、体外授精や顕微授精を薦められるでしょう。
もちろん、妊娠は基本的にはカップル間で決めることですので、タイミング法でどうしても妊娠したいという場合は続けることもできます。
また早く妊娠したいというカップルは、早めにステップアップするというケースもあるので、ステップアップを薦められたからとは言え、必ずしも人工授精や体外授精・顕微授精へ進まなければいけないということではありません。
ステップアップしてはじめて分かること
しかしながら、タイミング法を続けていくだけでは分からない不妊原因がステップアップをしたことで初めて分かるというケースもあります。
例えば、「受精障害」が挙げられます。
受精障害とは、精子がうまく卵子の中に入って行くことができないことを指します。
これは精子か卵子に原因があるとされているので、受精できずに月経が訪れてしまう可能性が高いです。
通常の体外授精では、女性の体から取り出した卵子に精子をふりかけて授精を促すので、受精障害がある場合、体外授精での妊娠は難しいかもしれません。
たくさん卵子を得ることができたとしても、受精卵は数個しか至らなかったという結果も起こり得ます。
また、無事に受精卵となり、子宮へ移植しても着床しない「着床障害」が分かるケースもあります。
この着床障害の原因は、受精卵か子宮どちらか、または両方にある場合があります。
着床障害の原因を探った上で治療を行っても着床できないというケースもあるので、体外授精や顕微授精へとステップアップしても必ず妊娠できるというわけではありません。
不妊治療を続けていくことで起きる問題
妊娠する確率の中で、タイミング法から人工授精や体外授精などへステップアップした時に確率が上がるということをお伝えしましたが、やはり妊娠は授かりものですので、ステップアップしてもなかなか授からないということもあります。
月日が経てば、様々な問題が立ちはだかります。
大きな問題は、
費用面の問題
精神的・身体的な疲労
といったこの二点が考えられます。
費用面の問題
長く継続していると、やはり経済的な面で苦労する人も多くなるでしょう。
一般的に不妊治療にはタイミング法、人工授精、体外授精の方法に分かれますが、それぞれの方法でかかる費用は大きく異なります。
タイミング法 1回 数千円程度
人工授精 1回 1~2万円程度
体外授精 1回 20~60万円程度
これはおおよその金額ですが、ステップアップする毎に費用も上がることが分かります。
タイミング法は保険適用されますが、人工授精からは保険適用外となるので、一回に支払う金額も大きくなります。
体外授精は国から助成金が給付されるため、負担金額は減らすことができますが、人工授精はこれの対象となってはいないので、繰り返し続けていけば負担は大きくなるでしょう。
また、事前に行われる様々な検査もあります。
大体、数千円~数万円程度とまちまちですが、保険適用されない検査も中にはあります。
タイミング法を続けていくにしても、年数が経てばやはり大きな額必要となります。
精神的・身体的な疲労
不妊治療を行っていく中で、なかなか授からない不安や仕事と不妊治療を両立させるために精神的な疲労を感じる人もいると思います。
パートナーがあまり積極的でない場合や反対にどうサポートしていけばいいのか分からないという場合もあり、不妊治療を行うカップル毎に抱えている悩みは様々です。
また、治療の中で薬の副作用を感じる人も少なくありません。
特にホルモン治療によって腹部の張りや卵巣が腫れるといったケースもあります。
こうした副作用が続けば、タイミング法をはじめ治療を続けていくことに対して疲労感や不安感を抱いてしまうことになるでしょう。
ステップアップしなくても良い
治療を続けていく中で感じる経済的、身体的、精神的な問題。
ステップアップをして、妊娠の確率を上げるという方法もありますが、敢えてステップダウンという方法を選び体と心のバランスを整えるということも大切です。
治療したくないという気持ちが大きい時に治療を続けたり、ステップアップをする必要はありません。
体外授精を一度試してみて、またタイミング法へステップダウンすることもできます。
もしも、排卵誘発剤を使用しなければ排卵しないという場合は、薬を処方してもらう必要はありますが、薬なしでも月経周期が安定していれば、一旦治療を休み、様子を見るという方法も取ることができます。
焦る気持ちや不安に思う気持ちはあるかもしれませんが、ステップアップだけが方法ではありません。
自分の気持ちや体調に寄り添い、またパートナーと相談をし、今後をきちんと考えていくことが大切だと思います。
まとめ
タイミング法からステップアップする目安は年齢によっても変わりますが、タイミング法を6か月試した際に今後を検討すべきだと思います。
しかし、費用面や身体的、精神的問題もあり、継続して取り組むことに疲れたなら、敢えてステップダウンやお休みをとるということも選択肢の一つです。
自分の心と体、そして何よりもパートナーと話し合い、今後どのような方法を取るのか考えていくことが大切です。
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