私たちの体は日々の食生活の乱れやストレス、運動不足が積み重なってできています。
体を労わり、健康に過ごすことは、これからの将来を生きる自分のためにも大切なことだと思います。
もしも、あなたが将来子どもを望むのであれば、尚更、早いうちに自分の体と向き合うべきです。
「妊活は特定のパートナーがいるからするもの」と考える人も多いと思いますが、特定のパートナーがいなくても健康的な体を作るという観点で始めるべきです。
特に妊娠は年齢を重ねると難しくなる面があるため、独身時から健康的な体を維持し妊娠しやすい体作りをすることは重要です。
今回は、妊娠しやすい体づくりのための3つのポイントを調べてみました。
目次
妊娠するために必要なバランスの良い食事・必要な栄養素
妊娠を意識したら最初に「食事」を見直しましょう。
仕事が忙しいから、料理をすることが面倒だからという理由でないがしろになっていませんか。
まずは食事面から意識していきましょう。
妊娠ということを考えた時に、「ビタミンE」「ビタミンD」「葉酸」「鉄分」「カルシウム」の栄養素は意識して摂取すると良いです。
どのような効果があるのか、ひとつずつ見ていきましょう。
・ビタミンE
ナッツ類や魚介類に多く含まれるビタミンEは高い抗酸化作用を持っており、卵子の状態を良くすることが期待できます。
また、女性ホルモンの調節とも関わるため、子宮内膜や卵巣など子宮の状態をよくする効果もあります。
・ビタミンD
卵、キノコ類に多く含まれるビタミンD。
卵子の着床をサポートする効果があるとされており、卵子自体の成熟にも大きく関わっています。
・葉酸
近年、認知度も高まりつつある葉酸は、胎児の発育に大きく影響を与える栄養素です。
葉酸が不足すると貧血や免疫機能の衰えも起こる可能性が高いため、妊娠ということを抜きに考えても摂っておきたい栄養素です。
この葉酸が多く含まれる食材にはホウレンソウや大豆などがあります。
・鉄
女性は貧血にかかる人も多いので、貧血予防として意識し摂取している人もいるでしょう。
この鉄分は子宮の粘膜を作る材料でもあります。
なので、鉄分が不足すると折角受精したとしても、その受精卵は着床せずに生理となります。
鉄分はレバーや赤身の肉だけでなく、カツオなどの魚にも含まれるため、意識して摂取しましょう。
・カルシウム
妊娠中カルシウムは胎児の骨格を作るために大変重要な役割を持っていますが、カルシウムが不足すると卵子は受精しにくくなるとされています。
ですので、チーズや牛乳などの乳製品、大豆を多く摂取することも意識してください。
また、太りすぎも注意が必要ですが、だからと言って、極端なダイエットは無月経や排卵障害等の原因になる場合もあります。
一方で痩せすぎの場合、女性ホルモンの分泌量が減少することもあるので、注意が必要です。適正な体重を維持することが大切です。
そして、過度な飲酒も禁物です。多量に飲酒することで、女性の場合は月経不順や排卵障害となる危険性があります。
男性の場合は精子数や精子の運動率に影響を与えるので、女性だけでなく男性も食生活を意識することは大切だと思います。
妊娠するために必要な適切な運動量とは?
次に意識したいポイントは「運動」です。
過度なダイエットは遠慮してほしいとお伝えしましたが、適度に運動をすることはメリットが多くあります。
まず、運動をすることで血液の循環が良くなるため、血流の滞りが解消されます。
血流が改善されれば、卵巣にも十分な栄養が届きやすくなり、着床しやすい状態にもなるので、子宮の機能を高めることにつながります。
タニタ体重科学研究所から発表された研究によると、下半身の筋肉量が多い人は卵巣機能が高いという結果が出ています。
この結果から考えられることは、下半身の筋肉量を増やすことで、女性ホルモンの分泌を活発にすることができるということです。
したがって、女性ホルモンの量が下がる30代前後から意識的に鍛えると良いでしょう。
特に内ももの筋肉は凝り固まりやすいため、内ももを意識して鍛えると体温が上昇しやすくなり、冷えやむくみを解消できるできて一石二鳥です。
さらに、太陽光を浴びることができる朝の時間帯に運動した場合、「セロトニン」という活動ホルモンが分泌されることで、
これが夜には「メラトニン」というホルモンになるため眠りの質も良くなります。
睡眠も妊娠しやすい体作りにとって重要な要素です。
しっかりと日光に当たって運動を行うことで、体のリズムが整うようになれば、自然と妊娠しやすい体に近づくことができると思います。
妊娠するためにはストレスを減らすこと
最後のポイントは「ストレスを減らすこと」です。
現代社会は仕事やプライベートの場面でストレスを受ける場面は多いでしょう。
しかし、「ストレス」は男性も女性もホルモンのバランスが崩れる原因となります。
男性の場合、ストレスによって疲れが溜まりやすくなるため、勃起力や造精・射精機能の低下に影響があると考えられています。
また特に女性の場合は、ストレスにより生理不順や無月経に大きな影響を与えることがあります。
これは、女性ホルモンを出す脳の下床下部や脳下垂体がストレスに弱いという性質を持っているからです。
また、ストレスは自律神経にも乱れが生じ、妊娠にとって大切な黄体ホルモンの分泌を妨げる場合があります。
黄体ホルモンは排卵期から徐々に分泌され、受精卵が着床する子宮内膜を厚くさせるのですが、これが十分に分泌されないとうまく受精卵は着床することができなくなります。
こうしたことから排卵障害や着床障害が起こってしまうので、普段からストレスをコントロールする方法を身につける必要があるのです。
例えば、
周りからのプレッシャーを感じた時や、漠然とした不安を感じた時、ストレスを感じるでしょう。
特に引っ越し、就職や転職、職場の移転・配置換えなど、環境の変化によっても大きなストレスになると思います。
現代社会においては中々ストレスフリーになれないとは思いますが、
こうしたストレスを受けた場合は、自分の中で抱え込みすぎないということはとても大切なことです。
先ほど取り上げた「運動」などはストレス解消や緩和にもつながるため、積極的に取り入れたいものです。
また十分な睡眠や休息もストレスを緩和させることができます。
自分なりにストレスを解消する方法を見つけ、適度な運動とバランスの良い食生活を送ることが妊娠しやすい体を作ることにつながると思います。
特定のパートナーがいなくても、日ごろから自分の心や体の状態を観察し、健康を維持し、その時に備えておくべきだと思います。
精子提供のご相談フォームはこちらです。
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