選択的シングルマザーになると決意するまで、いままではパートナーや恋人を探すことを重要視していたため、妊娠や出産について考えていなかった女性は多いと思います。
子どもが欲しいと思った時に、誰でもすぐに妊娠・出産できるかは分かりません。
時折40代に入ってから妊娠・出産している芸能人のニュースも目にしますが、高齢出産はとてもリスクが大きいという現実があります。
妊娠・出産に適した年齢がいつなのかということは、子供が欲しいと思う全ての女性が知っておくべきことです。
選択的シングルマザー・LGBTの女性に限らず、子どもが欲しいと思ったら、まずは自身の出産適齢期や妊娠率について確認しておきましょう。
目次
妊娠・出産に適した年齢のピークは20代半ば
年齢によって妊娠できる確率が変わるということは広く知られた事実です。
これは卵子も老化するため、自然と妊娠しにくくなるということが言えるからです。
精子の場合、毎日新しく作られますので、その日の体調によって質は異なります。
しかし、卵子は生まれた時からすでに存在しており、新しく作られるということはありません。女性が年齢を重ねれば卵子も共に年を重ねるのです。
では、若いカップルであれば、すぐに妊娠することが可能なのでは?と思われるかもしれませんが、実はそうではないのです。
ある調査によると、若いカップル(19~26歳)でも妊娠できる確率は約50%という結果が出ています。
この調査は、妊娠しやすい排卵日前後に性行為を行った場合の確率なので、妊娠しやすい時期でも約50%という結果は、若くても妊娠する確率は半分程度です。
また、27~34歳のカップルの場合の妊娠率は約40%、35~39歳のカップルは約30%と、年齢が高くなるにつれ妊娠率も下がるという結果もこの調査によって分かりました。
つまり、タイミングをきちんと持ったとしても、妊娠することはなかなか難しいということになります。
「避妊せずに性行為をすれば妊娠する」ということは間違いではありませんが、一方で妊娠する難しさもあるということが理解できるでしょう。
また、この調査は男女の年齢が同じ場合の結果で、男性が女性よりも年上の場合の妊娠率はより下がるという結果も出ています。
不妊治療をしても妊娠・出産できるかは分からない現実
最近では不妊治療が可能な医療機関が増えたため、不妊治療をする人も増加傾向にあります。
40代で妊娠・出産したという芸能人のニュースもあり、身近で高齢出産した・する予定の人がいる場合も多いでしょう。
実際に不妊治療を受けた経験のある夫婦は全体の18%と言う結果も出ています。
こうした不妊治療を受ける人も増えた結果、日本の第一子出生時の平均年齢は母親が31歳、父親が32.7歳と年々高くなってきている現状があります。
しかし、一方で治療をしていないカップルもいるということは忘れてはいけません。
実は子どもが欲しいと思いつつ授からないカップルは5組に1組はいるとも言われ、多くのカップルが不妊に悩んでいるのです。
先にお伝えした妊娠率についての調査は不妊治療をしていない、自然妊娠での結果です。
不妊治療をしている場合を見ると、30代前半ですと7~8割の確率で妊娠できるという結果が出ていますが、40代に入ると妊娠できる確率はなんと1割程度に下がります。
この妊娠率の境目は30代後半に突入する36歳と言われており、36歳以降緩やかに妊娠率は下がっていきます。
妊娠しやすさは男女とも加齢によって変わっていき、特に女性の年齢が45歳を過ぎると排卵や生理が順調に起こっていても、質の良い卵子を作り出すことができないので、妊娠する可能性が低くなります。
身近で高齢出産をする方も増え、高齢出産に対してハードルがそれほど高くないと考えている人もいるかと思いますが、女性にはタイムリミットがあります。
将来的に子どもがほしいと思うのであれば、出来るだけ早く妊活することが大切です。
高齢出産が抱えるリスクとは?
女性の年齢により、妊娠しにくくなるというお話をしましたが、実際、高齢出産をする場合、どんなリスクがあるのでしょうか。
高齢出産とは35歳以上の初産婦のことを指しています。
具体的に考えられるリスクは以下の通りです。
・流産しやすくなる
自然に妊娠しても、流産してしまう可能性は少なからずあります。
しかし、高齢での出産の場合は卵子に染色体異常が起こりやすいので、受精卵が上手く着床できない、子宮の中で育たないというなど、妊娠に至らないことも多いです。
なので、無事、妊娠したとしても流産するケースは非常に多いのです。
海外の調査ですが、30~34歳の流産率は15%程に対し、40~44歳の場合は、なんと50%を超えるという結果もあります。
高齢出産は流産する危険性が高いということは理解していただきたいです。
・発育に影響が出る可能性が高い
染色体異常が起こりやすいとお伝えしましたが、染色体異常を持つダウン症などの先天異常をもって生まれる可能性も高くなります。
ダウン症の子が生まれる確率は、30歳で産んだ場合1/952、35歳は1/385、40歳になると1/106とぐっと高くなると言われています。
ダウン症以外にも、心臓の変形などの重い障害を持って生まれるケースや、発育不良のまま生まれるケースも高齢出産ではよく見られます。
・妊娠中、病気にかかりやすくなる
妊娠中は「妊娠高血圧症候群」や「妊娠糖尿病」などの病気にかかる可能性があります。
これらの病気にかかる可能性は誰にでもありますが、40歳以上の妊婦は「妊娠高血圧症候群」を発症する割合が、35歳未満の妊婦の2倍もあるというデータがあります。
妊娠した状態でも、女性は健康を保つ力を備えているとされていますが、高齢になるとその力は弱くなってしまいます。
なので、こうした病気にかかりやすくなるのです。
また、妊娠は母体への負担は大きいので、出産で命を落とすこともあります。
妊婦の死亡率を見てみると、20代よりも3~5倍高まるというデータもあるので、高齢出産は帝王切開での出産が多く見られます。
・難産になる可能性も高い
妊婦が高齢である場合、産道が広がりにくく、陣痛が弱いというケースも多いです。
出産が近づくと、子宮の下部にある子宮頸部が赤ちゃんを出しやすくするため、軟らかくなっていくのですが、高齢出産の場合これに時間がかかるというケースもあります。
こういった結果から高齢出産は難産になる可能性が高いとも言われているのです。
また、子宮口部分に胎盤ができる「前置胎盤」というケースになる可能性も高いと言われています。
このように高齢での妊娠・出産には母体と胎児の影響も大きく、若い妊産婦よりもリスクが高くなります。妊娠するまでにも時間はかかると考えるべきです。
まとめ
高齢になればなるほど、子供の先天的異常・難産・病気のリスクが高まることや、妊娠確率そのものが低下することを考慮すると、妊娠適齢年齢の25歳前後から子供を生むためのライフプランを立てていくことがもっとも理想となります。
もしも、貴女が将来絶対に子どもが欲しいと思うのであれば、妊娠するために可能な限り早く・出来る限り多くの選択肢を持って妊活していくことが重要です。
その選択肢の中で、独身・未婚のまま子供を生む決意をした女性、選択的シングルマザーになろうと決意した女性を『輝』は応援させて頂きます。
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